劇的ビフォーアフターの失敗例で裁判やクレームになったケースは?  


出典:http://meiserifu.clu.st

「劇的ビフォーアフター」というテレビ番組を皆さんの中には知っている方も多いと思いますが、有名な建築の「匠」によって家をリフォームすることでその家の問題を解決する番組ですよね。

私もよく好きで見ていました。

今その番組がリフォームのその後がイメージと違ったということで裁判やクレームになったケースが発生してきています。

テレビで見ると素晴らしいリフォームと出来上がった時の感動があるのですが、実際には問題が解決されなかったというクレームも起きているようです。

「劇的ビフォーアフター」のその後について少し追ってみました。リフォームって何なのかを考える一つの材料になるのではないでしょうか。

 


劇的ビフォーアフターで裁判に?

「劇的ビフォーアフター」は10年を超える番組の中で様々なケースのリフォームをやってきた番組です。

複雑な問題を抱えているケースも多く、家の老朽化や住んでいる人の変化によってリフォームを必須とするケースが沢山存在しています。

ここで裁判になったケースは、もともと大きな段差が家の中にあり、それを解決してほしいという希望だったケースです。

 

中古住宅を購入し2件を繋ぎ合わせる形で増築したために70cmの段差が家に生じ、それでアキレス腱を切ってしまったこともある住人の方からのリフォームの要望のお話です。

その結果、リフォーム後もあえて段差を残すという匠の設計に納得がいかずクレームに発展したものです。

また、外壁の色が思ったものと違った色だったことや2階の部屋が狭くて暗くなったこと、1階が寒くなったことなどリフォーム後の悪くなった点が多く裁判になっているのです。

このケースでは欠陥住宅を調べている日本建築検査研究所の調査でも「リフォーム以前の建物より、品質が悪くなっているという点。基礎、耐力壁、断熱、防火など、あらゆる箇所で瑕疵が見受けられます。」との評価を受けた点も裁判に至った要因です。

 

本当に失敗?どうしてそんなことに?

このケースで言えば、なぜリフォーム失敗というクレームになり、裁判沙汰にまでなったのでしょうか?

それは「劇的ビフォーアフター」がテレビ番組であり、一つのショー的な要素があったことでもある気がします。

段差は解決しなかったけれどもそれを階段収納として上手く活用しましたという見せ方をして感動をさせたかったのでしょう。

 

問題の階段収納

これが足をけがしたりしない若い方の家ならばこれで良かったのかもしれませんが、既にけがをしたこともある持ち主の方の要望でしたので段差の解決は必須だったということですよね。

持ち主さんのニーズを理解しきれていなかったようです。

打ち合わせ不足が原因にも

また、この番組は最後の完成時の驚きを演出するために、実際に設計をする匠の人との相談は2回ほどしかしなかったようです。

ここにも一つ大きな問題がありますよね。

実際に自分でリフォームをするとなると設計をする人と綿密な打ち合わせをしますが、それもなされないままサプライズを狙って最後までリフォームが行われてしまうのですから、もしかすると失敗と評価されてしまうこともありえるわけです。

そこにお互いの要望や考え方の調整などありませんから、それでは気に入らないということもあるでしょう。

失敗というようなことはそういうお互いの意見調整が上手くいかなかったこと、最初から細かな話し合いを行う予定がなかったということにもある気がします。

住む人の年齢や考え方、何を最優先とするかという事が共通認識されていなければ、今回のクレームのようなことも生まれるでしょう。

 

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まとめ

匠のアイデアは素晴らしくても住む人の想いとは別なものになってしまうこともあり得るということですね。

リフォームのためにはまず問題を洗い出し、

それを解決することが一番ですからそこがうまく行かずにリフォームに関する意見の相違が最後まで残っていれば失敗ということにもなりかねません。

そして、失敗かどうかは住人の判断によるとともに日本建築検査研究所などの公平な評価を得るということもまた大切です。

理想のリフォームを目指すためには綿密な打ち合わせ、お互いの要望やアイデアの出し合いと共通認識がいかに重要なことかと痛感しますね。