2002年4月から放送が始まった『大改造!!劇的ビフォーアフター』(朝日放送テレビ)。
番組では、老朽化した住宅や家族構成の変化に合わせて、依頼主の希望を建築士や大工が叶えるリフォームが紹介され、多くの視聴者の注目を集めました。
しかし、これまでの放送の中には「これは失敗では?」と指摘される施工例や、実際にクレームや裁判に発展してしまったトラブルも存在します。
この記事では、そんなリフォームの失敗事例や裁判・クレームに至った具体例をご紹介します。
「劇的ビフォーアフター」のリフォーム失敗例とは?
今からご紹介するものは、裁判沙汰とまではいかないものの、視聴者から「失敗では?」という声が多く上がったものです。
台所でシャワーを浴びる家

お風呂場のビフォー
2013年放送の『大改造!!劇的ビフォーアフター』の一エピソードでは、築約150年のパリのアパートで、浴室設備がなく台所でシャワーを使っていた住まいが取り上げられました。
家族5人が40平方メートルほどの狭いスペースで暮らしており、日常生活の不便さが大きな問題となっていました。
- 老朽化のために腐食で穴が開き、室内に隙間風が入り込む
- 過去の住人の無理なリフォームで壁に大きな亀裂
- 洗面台のようなキッチンのすぐそばに小さな浴槽
- ゴルフボールが転がるほど建物が傾斜
現場がパリであり思うように材料が集まらないことや、日本とは違う建築構造であるため、工事はかなり難航したようです。

お風呂場のアフター

リビングのアフター

寝室のブラインドを下げると月が現れるギミック

寝室にある書斎スペース
台所でシャワーを浴びる家 視聴者の感想
肯定的な意見としては、
ネット上では、匠が提案した個性的なギミックやデザインに対して「実用性はどうなの?」と疑問を呈する厳しい意見が目立ちました。特に円形ソファや狭すぎる書斎スペースはツッコミの的となってしまったようです。
しかしその一方で、台所でシャワーを浴びるような過酷な環境から、清潔感あふれる日本式のお風呂や家族団らんのスペースを確保したことへの称賛も多く見られました。
築150年の歴史を守りつつ快適さを求めるという難しい挑戦ではありましたが、視聴者から多くのツッコミが入った理由は、「一時の奇抜なアイデアよりも、長く続く普遍的な使いやすさ」を大事にしたい気持ちがあります。
これから家を建てる方、リフォームを考えている方がこの事例から学ぶべき教訓は3つです。
-
「ギミック」より「動線と寸法」: 珍しい仕掛けよりも、大人がストレスなく動ける高さや幅が、日々の満足度を左右します。
-
将来を見越した設計: 子どもの成長は驚くほど早いです。「今」の可愛さだけでなく、数年後の体格やプライバシーを見据えた空間確保が欠かせません。
-
確かな施工品質と保証: どんなにデザインが良くても、下地の処理や塗装などの「基礎部分」が疎かでは、住まいの価値はすぐに損なわれてしまいます。
「失敗事例」を見て不安になった方へ
Q. じゃあ、どうすれば後悔しない家づくりができるの?
A.
私自身も、こうした番組の事例や実例を数多く見てきた中で感じるのは、「最初の相談先」と「最初の入り口」で、家づくりの9割は決まるということです。
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アラン家のリフォーム費用
日本の住宅感覚とパリの歴史的建造物という特殊な条件がぶつかり合った結果、視聴者の間でも「大成功か、それとも……」と意見が真っ二つに分かれる、非常に記憶に残るエピソードでした。
施主のアランさんは、匠との再会と新居の完成に思わず感極まって涙を流し、「本当に嬉しい」と喜んでいたのが印象的でした。
雨水に浮かぶ家

2013年4月28日放送の回。
こちらの家が抱える問題点は以下のようなものでした。
- 隣家の地面より1m20cmも低いところに建っている
- 周囲より低いため、雨水がどんどん流れ込む
- 生活動線を考えられた間取りではない
こうした多くの課題を抱える中で行われたリフォームですが、特に視聴者の間で話題になったのは娘さんの部屋。
カフェのような雰囲気をとの希望を叶えるため、娘さんの部屋のクローゼットの扉の上に、モザイクタイルで「CAFEBOW」の文字が。
BOWというのは「弓」という意味で、娘さんのお名前である「真弓」さんからとったらしいのですが、なぜクローゼットに…。
この事例から分かるのは、リフォームでは施主の要望やコンセプトを形にするだけでなく、「なぜそこに必要なのか」「日常生活で違和感が出ないか」といった実用性や暮らし目線の確認が欠かせないという点です。
デザイン性を優先しすぎると、住む人にとって疑問の残る仕上がりになる可能性があります。
不釣りあいな庭

完成した庭の山の下にはガレキが入っている
2009年8月9日放送の回。
こちらの家が抱えていた問題は以下のものです。
- 老朽化で今にも崩れそうなブロック塀
- 広さは十分だが草木が生い茂り、リフォームしたばかりの家と不釣りあいな庭
- 軒下の水はけが悪く雨が降るとぬかるみに
こちらの家が抱えていた主な問題点は、崖に隣接する老朽化したブロック塀の危険性、手入れされていない庭の荒廃、そして排水不良によるぬかるみでした。
庭は十分な広さがあるにもかかわらず、笹竹や雑草がジャングルのように生い茂り、高台ならではの眺望を完全に遮断。
足元には石や物が散乱し、子どもが遊ぶには危険な状態でした。

さらに、雑草対策として敷かれたビニールシートが工事現場のような印象を与え、せっかくリフォームした家との不釣り合い感も目立っていました。
このような状況の中、匠が庭に作ったのが「見晴らしの丘」と名付けられた人工の山です。しかしその正体は、がれきや廃材を積み上げ、土をかぶせて芝生を敷いたもの。

庭のリフォーム予算は150万円。
これだけの費用をかけて“廃材の山”を作ることに、視聴者からは「見た目はともかく中身が不安」「将来、崩れたりゴミが露出しないのか」といった疑問や不安の声が多く上がる結果となりました。
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劇的ビフォーアフターで失敗…裁判やクレームになったケースは?
劇的ビフォーアフターでは、裁判や深刻なクレームに発展した事例も実際に存在します。
紹介されたリフォームの中には、完成直後は感動的でも、住み始めてから不具合が次々に発覚したケースがあります。
具体的には、断熱性の不足による住環境の悪化、雨漏りや結露、耐震性への不安などが原因となり、施主と施工側の間でトラブルが発生しました。
「テレビでは成功に見えたのに、実際には安心して暮らせない家だった」
こうした事例を知ることは、これから家づくりやリフォームを考える人にとって、同じ後悔を避けるための重要なヒントになります。
【孫がハイハイできない家】で起きたトラブル

2014年7月27日放送の回。
こちらの家が抱えていた問題は以下のものです。
- 元喫茶店の構造のため、1階は土足生活を強いられている
- 喫茶店時代の設備が残り、生活動線が悪い
- 土足空間のため、子どもが安全にハイハイできない
- 浴室の扉が劣化し、最後まで閉まらない
- 階段の傾斜が急で、転倒や事故の危険が高い
「孫がハイハイできない家」は、元は1階が喫茶店だった築50年以上の店舗兼住宅が舞台でした。
この家は放送前から問題が多く、土足で生活せざるを得ない1階、孫が安全に過ごせない住環境、急すぎる階段、老朽化した建物構造など、日常生活に大きな不安を抱えていました。
そこで匠は既存のキッチン設備を再利用するなど工夫を凝らし、二世帯が快適に暮らせる住まいへと生まれ変わらせました。

リフォーム後の住空間そのものは、依頼主も満足する完成度で、番組上では成功例として紹介されました。
しかし、問題は工事費用でした。
当初提示されていた改修予算は2,200万円でしたが、制作会社や建築士の指示による追加工事が重なり、総工費は約5,000万円規模にまで膨らんだとされています。
追加工事については、予算超過時には協議するという覚書があったにもかかわらず、十分な話し合いが行われないまま工事が進行しました。その結果、施工会社には約2,900万円もの工事費が未払いとなりました。
これにより、施工を担当した愛知県の建設会社が、朝日放送および番組制作会社、建築士事務所を相手取り、損害賠償を求めて提訴する事態に発展します。
番組側は「施工会社の現場管理に問題があった」「金額の根拠に疑義がある」と反論しましたが、最終的には2018年に和解が成立しました。ただし、和解内容の詳細は公表されていません。
テレビでは成功に見えるリフォームでも、裏側では深刻な費用トラブルが起きていたんですね…。
リフォームで失敗するのを他人事にしないためには、デザイン性だけでなく、契約内容や予算管理、施工体制まで冷静に見極める視点が不可欠だと言えるでしょう。
【アキレス腱を切る家】

こちらは2009年11月1日放送の回。
傾斜地に立つ2軒の家をリフォームで無理やりつないだ、築48年のこの家が抱える問題点は、以下のようなものでした。
- 2軒の家をつないだため、家の中に合わせて110cm以上の段差がある
- その段差で奥さんがアキレス腱を切ったこともある
- 2階には、その家の中でも最大である70cmの段差がある
- 車庫が狭すぎて軽自動車を停めるのも至難の業
- 家の中で一番明るい南側の部屋が交通量の多い道路に面していて、騒音と埃で使用できない
傾斜地に建つ2軒の住宅をつなげた築48年のこの家は、室内に最大で110cm以上もの段差があり、その段差が原因で奥さんが実際にアキレス腱を切ってしまったという、非常に深刻な問題を抱えていました。
そのため、依頼者にとって何よりも優先したかったのは、「とにかく段差をなくすこと」でした。
この家のために立ち上がったのが「空間方程式の芸術家」といわれる匠・滝澤俊之氏です。
奥様の母国であるマレーシアのタイルや布をポイントに使うことで、奥様が母国のことを思い出せるような空間を演出。
また、仲の良い家族が楽しみながら生活できるような、遊び心あふれる仕掛けのある家に仕上げました。
しかし、完成した住まいでは、最大70cmにも及ぶ危険な段差が、形を変えただけで残されており、匠はそれを「子どもが楽しめるスペース」と説明しました。
なんと、奥様がアキレス腱を切ってしまった70cmもの段差を匠が「子供を楽しませるスペース」として、あえて残したのです。
また、リフォーム費用は2,100万円という高額なものでしたが、
2階は壁が増えた影響で、以前よりも狭く、暗い印象になってしまった
1階は断熱性が下がり、以前より寒さを感じやすくなった
外壁の色が1階と2階で異なり、全体として統一感に欠ける
といった点が指摘され、住みやすさが向上したとは言いにくい仕上がりだったようです。
こうした状況に強い疑問を抱いた依頼者の中薗尚秋さんは、第三者機関に住宅診断を依頼しました。
その結果、「リフォーム前よりも建物の品質が低下しており、基礎・耐力壁・断熱・防火など、さまざまな箇所に瑕疵が見られる」という、非常に厳しい鑑定結果が示されました。
中薗さんは番組制作側に改善や説明を求めましたが、十分に取り合ってもらえなかったため、最終的には裁判を起こすという事態に発展します。
さらに、週刊誌に実名で告発するなど、この件は番組史上でも極めて深刻なトラブルとして知られることになりました。
2,100万円という大きな費用をかけたにもかかわらず、依頼者が最も悩んでいた問題が解消されなかったこのケースは、リフォームにおいてはデザインや演出以上に、「依頼者の本当の要望に向き合うこと」が何よりも重要であると、あらためて考えさせられる事例と言えるでしょう。
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まとめ|劇的ビフォーアフターの失敗事例から学ぶべきこと
『劇的ビフォーアフター』は私も大好きな番組の1つです。
しかし実際には「 失敗」と言われても仕方のない事例や、クレーム・裁判にまで発展した深刻なリフォームトラブルも存在しました。
共通して見えてくるのは、デザインやギミックが優先され、施主の本当の悩みや安全性、暮らしやすさが後回しにされてしまった点です。
段差が解消されない、実用性に欠ける間取り、品質低下や予算トラブルなど、テレビでは成功に見えても、住み始めてから問題が表面化するケースは少なくありません。
これらの失敗事例が教えてくれるのは、リフォームでは「見た目の変化」よりも、「日常生活での安心・動線・将来性」を重視すべきだということです。
これからリフォームや家づくりを考える方は、ビフォーアフターの成功例だけでなく、あえて失敗事例にも目を向けることで、同じ後悔を避けるヒントが得られるはずです。
この記事で紹介したように、家づくりの失敗は「完成後」では取り返しがつきません。
だからこそ大切なのは、契約前・初動の段階で「誰に相談するか」「どんなルートで進めるか」を間違えないこと。
私自身、長く情報発信を見てきた中で信頼しているのが、現役積水ハウスオーナー・北川(ハル)さんが運営するブログ「すまつな(積水ハウス紹介サポート)」です。
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